アイヌの香り漂う戦記物のLeafのS/RPG+AVG
音声さえあれば満点も狙えた超良作。個人的には2002年度NO1の名作です |
<DVD版買ってきた記念。せっかくだから古い方からレビュっちゃおー>
ええっと、いきなり古いソフトで申し訳ありません。
次にプレイする予定が「うたわれもの-DVD-」なので、せっかくだから比較しちゃいましょうってことで。
「アルルゥとあそぼ!」(ファンディスク)も出るしね。
そんな事を抜きにしても、はっきり言って傑作です。プレイしないと損だと思いますよー。
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<シナリオ>
ライターは「菅宗光」さん。
Beyondとか書いてた人ですかね?プレイした事はありませんけど(積んではありますが、それも4年ほど)
シナリオはスタートからエンドまで完全な一本道になります。
とはいえ、その密度の濃さは凡百のゲームが束になってかかってきても相手になりません。
戦記物として止め時の見つからない見事なシナリオだと思います。
うたわれるもののシナリオの妙味は、日常のほのぼの感と、戦時の緊張感の落差にあると思われます。
な〜に言ってんだ、そんなのどんなゲームだって当然だろっ、と思うなかれ、うたわれのほのぼの感はもう常軌を逸しています、良い意味で。
キャラの魅力としては文句なし。全てのキャラが最高です(味方に限る・・・)
しかもシナリオが一本道ということもあり、主人公はハーレム状態です。
逆に戦争時の緊張感は、S・RPGパートにより十分以上に感じる事が出来ます。
S・RPGパートの説明はシステムに譲りますが、シナリオの面でも大きな魅力になっているのは間違いないです。
シナリオとしての欠点は、後半少し話の規模が大きくなりすぎて、まとめ切れてないかなと思います
とにかく分かりづらいです。最初のプレイでは意味が掴めぬうちに進んでしまう可能性大です。
とはいえ、前・中盤の構成は完璧ですし、クライマックスも恐ろしいくらい盛り上がりますんで、大きなマイナスポイントにはなりえません。
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<グラフィック>
原画は「甘露樹」さんですね。
実を言えば、私の一番好きな原画家さんということになるでしょう。
っていうか、何でこんなに可愛らしい絵を描けるんでしょうか?
アルルゥの破壊力はメガトンクラスです。反則でしょう。
ただ、惜しむらくはイベント画の数が少ないような気がします。
背景のグラフィックなども「さすがLeaf」と呼べるほどの高品質。
オープニングにはムービーなんかもあったりします(しかも、ゲーム展開によって変わる仕様)
グラフィックに関しては満点をつけちゃいます。
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<システム>
うたわれはAVGパートとS・RPGパートから成り立っています。
ですので、それぞれについて述べてみます。
まずはAVGパート。
普通のアドベンチャー形式です。とくに足りない機能もありません。
一応移動場所を選択できるのですが、結局は全てを廻るのであまり意味がなかったりします。
システムはいわば裏方の仕事。
マイナスポイントに気づかないうちにクリアしてしまえるというのはとても幸せな事なんだと思います。
次にS・RPGパート
やれ、世間ではぬるいだの、単調だの、と言われていますが、
私もぬるいし、単調だと思います(ぉぃ
ですが、例えぬるくても必要な要素であったのは間違いありません。
それは、ひとえに感情移入にあります。
愛着を持って育てたキャラに感情移入することは、もはやS・RPGの世界では常識。
一緒に辛い戦いを生き抜いてきた、という感情移入が全てだと思います。
これは、他のAVGがいかにテキストで語ろうとも、追いつけない領域ですね。
チップキャラも可愛いし、動きも申し分ありません。凄い技術力だと思います。
ちなみに、私はS・RPGが大好きです(ぉ |
<サウンド>
なんで音声つけなかったの?
これだけ魅力的なキャラをつけながら、音声なしとは片手落ちです。
もし、もしも、このキャラにピッタリの音声が着いたらと思うととっても残念です。
とはいえ、音楽自体はひっじょ〜にハイレベル。
日常の楽曲は18禁ゲームというジャンルの中でもトップクラスじゃないでしょうか?
しかも、挿入歌「運命 -SADAME-」とエンディングテーマ「永久に」に関しては、今でも聴くと当時の感動が思い出されます。
今でも頻繁に聴くお気に入り曲になってます。
ええ、サントラも主題歌CDも買いましたよ、もちろん。
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<総評>
止めどころがないほのぼの&ドキドキのシナリオ。
最高の原画と雰囲気を引き出す背景のグラフィック。
18禁ゲームのトップクラスの歌と完璧なサウンド
特に不満の無いシステム
高い次元でバランスの取れた、誰にでもお勧めできる良作ゲームだと思います。
エロゲーをやった事無い、ってな人に勧めるならこれですかね。
ただ、バランスが取れすぎていると言うか、突き抜けるところが無いというか。
悲しいシーンでは、涙を流して感動するし、ギャグのシーンでは腹を抱えて笑えるのですけどね。
まぁ、二日でエンディングをみて、そのままタイトル画面からセカンドプレイに突入するくらい気に入ってはいますけど。
クリアー回数は三回。一本道なんでオールクリアですね。
一周は大体20時間くらいですかね。
得点としては96点にしておきます。私の中ではベスト5には入るゲームですね。
声があればなぁ〜。
荒いレビューで申し訳ありません。なにせ2年前の思い出しレビューですから・・・
詳しいレビューはDVD版クリア後に再び書きたいと思っています。
高難易度ってのでやってみようかな〜。
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<お気に入りキャラ>
今回はとても迷います。
全員に愛着がありますから・・・男キャラもいれて。
アルルゥ>>トウカ>カルラ>ウルトリィ=カミュ>エルルゥ>ユズハ
これは、ユズハがダメと言うわけではありません。
敢えて順位をつけるとこうなるわけで、どのキャラも魅力的です。
アルルゥ
「おと〜さん」が全て。Hシーンはありませんが、そんな汚らわしい物はアルルゥには要りません!清らかな娘キャラになりますね。
トウカ
武士ですね。とっても厳格です。実直な性格の中にギャグと可愛らしさを隠しています(今思うと、セイバーみたいだな)グラフィック的には一番好みです。
カルラ
うーん、特徴をいいにくいキャラです。気品を持ちながらワガママキャラ?ちょっと違うかな。ヒロインの中では一番大人なキャラ。不思議なキャラですね。
ウルトリィ
お姫様キャラですね。上品で優しいお姉さん役って感じでしょうか。それでも芯は通っているので弱々しくはありません。慈愛がウリでしょうか。
カミュ
ウルトリィの妹。の割りに無礼、元気、明るい。みなに愛される妹キャラですね。一番深い裏設定があるところなんか意外でした。
エルルゥ
一応ヒロイン。なんですけど・・・喰われているというか、影が薄いというか。すぐ拗ねるところなんかはとても可愛いです。ジェラシーパワー大爆発。
ユズハ
病弱系ですね。別に嫌いなわけじゃないですよ。ただ、出番と言う面で、一番割りを食っているキャラでしょうか?エンディングも悲しい・・・
男キャラも熱いヤツラばっかりです。ベナウィが一番お気に入りですかね。騎士って感じで。
最後一言
「アルルゥとあそぼ」が楽しみでしょうがないぞっと。
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