マリみて小説版でぃーぷ感想 1〜5
※このページの管理人は変にカッコつけたりはしません。読んだ当時の興奮そのままに書き綴っています。
アマゾン | マリア様がみてる ★★★★★ |
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マリア様がみてる |
第一巻にして最高傑作!これぞ「マリア様がみてる」の原点です。 電車での長旅の暇つぶしに何か小説でも買おう、と思ったのがきっかけ。軽い気持ちで掴んだのが「マリア様がみてる(以下無印)」でした。 あの時、偶然この本を掴まなかったとしたら……考えたくない。この本に出逢えた奇跡に感謝♪ さてさて、ソフト百合というジャンルは如何なものか?興味津々に読み始める。 「スカートのプリーツは乱さないように、白いセーラーカラーは翻らせないように、ゆっくりと歩くのがここでのたしなみ」 ちょっと引いた…… しかし電車の長旅はまだまだこれから、仕方なく読み続けるうちに登場人物がわかってくる。 祐巳―――どうやら平凡な女子高生らしい、主役かな?特徴ないけど。 祥子さま―――真正お嬢さま、黒髪ロング、準主役?むむむ、強気なところが好みかも。 蔦子さん―――カメラちゃん、東京魔人学園の杏子みたいだな、好印象。 妹(スール)? 薔薇さま? 独自用語の意味がよくわからん、読み続けるうちにわかるでしょ。ロサ……なんたらもよくわからん、白薔薇、黄薔薇、紅薔薇と読もう。 20ページくらい読むと初めての挿絵、祥子さまとの写真を見る祐巳と蔦子さん。あぁ何となくイメージが湧いてきた、これで一気に読むのが楽になったよぅ。ナイスタイミング。 そして祥子さまのビックリ宣言、そのいち。 「私はここに、福沢祐巳を妹にする事を宣言いたします」 白薔薇さまじゃないけど、私も面白くなってきた。しかもなんと祐巳はその申し出を断るし。なんとな〜く気持ちはわかるけど、これで更に「面白くなってきた」 この辺でマリみての世界観というか雰囲気に慣れてきた。 電車の中にいる事を忘れて、小説の中に入り込むなんて久しぶりの経験かも。 思うに「マリみて」の魅力とはこの透明な世界観ではないかと思う。 キャラの言葉遣いが上品というのもある、作者の文体が上手だというのもある。しかし透明というのはそれぞれのキャラクターの行動原理が綺麗なのが一番の原因だと思う。 ぶっちゃけキャラクターの心が綺麗なんですよ、読んでいて気持ちがいいほど。 この辺を意識して、この後を読み続けて行こーっ。 薔薇さまたちの提案により、祥子さまが祐巳を妹に出来るかどうかを賭ける事になる。 むむむ、更に面白くなってきた。薔薇さまたちは思ったよりも気さくでいい人っぽいかな? いきなり有名人になって慌てる祐巳も、ギンナン大好き志摩子さんも、慌てずにっこり祥子さまも、みんな良い味出してる。 さて、姉Bの役を頂いてしまった祐巳は、山百合会の練習へと通う内に薔薇さまたちとも仲良くなるわけですが……この辺のエピソードは大事だろう? これらを大胆にぶった切ったアニメ版は、描写が薄っぺらくなったと思う。肩パット上げ底ブラとか、さりげなく祐巳も数に入っていたカレー配達とか、地味だけど大好き、そして大事。 そして初めてのやろー(柏木)登場。ここまでマリみてが醸しだしていた、不思議空間には似つかわしくない、男の出現。むむ、どっかいけーっ!って感じかな。なんだか裏がありそうで、初めて出会った異質キャラ、そんなイメージ。 ふぬける祥子さまを見て、柏木を知っていて嫌ってるんだな、と何となくわかる。そして、きっとシンデレラ降板のために祐巳を妹にする気ももう無いのだろう、とも感じる。 だって、そんなの祥子さまには似合わない。 だから祐巳を妹にするのは、嫌で嫌でたまらないシンデレラが終わったあとなのだろう、と確信した。 うん、祐巳じゃないけどやっぱり祥子さまはカッコイイ。 読み始めて2時間近く、もうすっかり祥子さまの虜となった私の元に嫌な展開が差し迫る。 柏木のやろーがなにやら画策しているらしい。 むむ、祥子さまに何かあったら俺が許さんぞ(#゚Д゚)ゴルァ!! まさかこの綺麗で透き通ったこの世界が18禁展開にならないだろうか、と少しドキドキ。 マリみてに中途半端なHは要らない。そんなの作者もわかってるでしょ? 「汚れを知らない心身を包むのは、深い色の制服―――」 正直、私は男性キャラが出てくるのも嫌になっていたりする、これがソフト百合の底力か…… そして私の一番好きな温室エピソード。 祐巳の前で一人泣く祥子さまの気持ちがよくわかった。まだ作品内で説明はされてないけど、きっと祥子さまは柏木の事を好きだったのだ。 そして理由はわからないけどふられた。だから泣く――― と思ったら、祥子さまの激白&説明スタート。 「悪いけど、男しか恋愛の対象にはならない」Σ(゚Д゚;ガーン そして誰にも言えなかった真実を祐巳にだけ話す祥子さま。 祐巳の「ロザリオをください」という同情も、人前で流した涙も、ただただ祐巳という人物を好きだからこその尊い意地。 やっぱり、祥子さまってカッコイイ(2回目) そして懺悔を終えた祥子さまと、少しだけ自信を持てた祐巳の舞台前の初デート。 これから始まる大仕事もなんのその、心のしがらみを解いた二人にプレッシャーなど無いのだろう。 最後にハッピーエンディングへ。 文化祭のクラス展示を手伝う祐巳を楽しそうに待つ祥子さま、私も幸せな気分になれますね。 そして、予想通りだったけど、予想以上に美しいロザリオの授受。 「これは神聖な儀式なんだから―――」 と言い放つ祥子さまは、やっぱりカッコイイ(3回目) 『祐巳が紅薔薇のつぼみの妹となった夜。 ―――月と、マリア様だけが二人を見ていた』(完) 現実に戻ってひと言。 ―――ここ、どこの駅だよ? 伝説の4駅乗り過ごし事件とはこの事だ! 電車の乗り換えも忘れて読みふけった「マリア様がみてる」 17巻まで読み終えた今でも、この無印を超えるお話はない、と思う。 「マリア様がみてる」の原点にして、最高傑作。 祐巳と祥子が妹になった日―――皆さんは何を感じたでしょうか? |
アマゾン | 感想 ★★★ |
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黄薔薇革命 |
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いばらの森 |
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ロサ・カニーナ |
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アマゾン | 感想 ★★★★ |
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5 |
ヴァレンティーヌス の贈り物(前) |