基本的には原画買いです。今関 凛子 (いまぜき りんこ)に惹かれたのは内緒ですよ? プレイしてみたら、思ったよりも全然良い出来でした、ハートフルアドベンチャーは伊達じゃないですね。 |
<ほのぼの一辺倒で暗さなし、実妹と恋人になれることが全て……かも?> 買う前の印象は、絵が綺麗、シナリオほのぼの、評判もかなり良い。 買ってみてもその印象は変わりませんでした。っていうか、予想よりもかなり良い出来でした。 まぁ、実妹キャラ『今関凛子』がツボだったのが、一番の購入理由なんですけどね。 |
<シナリオ> ライターは茉森 晶さん、ごめんなさい、初めて聞きました。 シナリオ自体は至って普通、山も谷もなく進み、最後は綺麗にハッピーエンド。きっと物足りない人もいるでしょう。 とはいえ、私はかなり満足しました。その理由はキャラクタ−の心情が徐々に変わっていく姿が、キチンと描かれているから。 私がこのゲームに期待したのは、感動やエロなんかじゃなくてほのぼのでした。その点から言えば十分合格点をあげちゃいます。 幸せ一杯の物語で、最後にちょっとだけほろっとする。そんな爽やかなストーリーです。 ネット世界のラウンダーという擬似人格と、現実のキャラクターのギャップもなかなか面白かったです。 つまり、誰がどのラウンダーか隠しているのですが、思ったより第一印象だけでは分かりません。 まぁ、それほど意表をついているわけでもなく、言われてみれば「あぁなるほど」と納得できるのもいいですね。 しかし、もちろん欠点も多数あります。 まずは、シナリオの出来がキャラによってかなり変わります。間違いなく一番力を入れてるのが「凛子」ですね。 これは私としては大歓迎なのですが、他の5人のキャラは少し印象が薄くなります。 他のキャラを気に入ってる人は注意が必要でしょう。なんだ、こんなもんか、と思っちゃうかもしれません。 共通ルートがかなり多いのもマイナスポイントです。 既読スキップが遅いので、再プレイにかなりの時間がかかります。 初回プレイ5時間、2回目以降1プレイ1時間(スキップ使用)ですね、私の場合。 ズバリ、一番お気に入りのキャラを最初にクリアしましょう。共通ルートが殆どという事は、2回目以降は少し退屈ですから。 テキスト自体は、読みやすくシンプルなのですが、多少主人公の独白が多いように感じましたね。 スタート直後の主人公はとにかくネガティブで、その独白が続きますから少々疲れます。 しかし、そのヘタレ引き篭もり主人公が徐々に前向きに成長していく、そんな姿はちょっとだけ気持ち良いモノでした。 とはいえ、少し簡単に成長しすぎだろ……とは思いますけどね。 まとめると、感動する話じゃないけど、ほのぼのする話が続きます。。 HPを管理するストーリー展開も、少しだけ私の現状に被って微笑ましかったです(HP管理って、こんなに簡単じゃない……よなぁ) エンディングはどれも綺麗な終わり方で、その点はかなり満足しています。 ハートフルアドベンチャーは伊達じゃない! |
<お気に入りキャラ> ●キャラクターはこちらのリンク先に紹介されています(別窓、こころナビキャラ紹介ページ)● 凛子>>>>>みまり>アイノ>小春>夢>ルファナ ああ、もうぶっちぎりですよっ!(←開き直り 私の属性は「強気、黒髪ロング、お嬢様、クール」です。 キャラ的には「クール、強気」が被りますね。ちなみに実妹(妹)属性は余りありませんので、あまり関係ないです。 ラウンダーはあまり感情移入できなかったので省いてあります。 今関 凛子(実妹、クール、強気、ボクっ子) このゲームは、凛子の為にある、といっても過言ではないほど恵まれたシナリオです。 立ち絵の数も最も多いのではないでしょうか?出番も間違いなく一番多いです。 きっと開発スタッフの中でも愛されたキャラなんでしょうね〜。 最初は主人公(兄)に対して冷たいのですが、実はお兄ちゃんっ子で、徐々に昔のように仲良くなっていく、そんなシナリオです。 序盤はかなりワガママ娘です(っていうかこの辺は、かなりリアル妹と被るんですけど……) 中盤から終盤にかけてよく笑うようになるのですが、そうなるともう敵なし。破壊力倍増で、立ち絵も更に可愛くなります。 そして、終盤の渋々デートから告白、風呂の流れは最高ですね、このためだけに再プレイしちゃいますよー。。 例え子供は作れなくても、一生幸せになろう、というその思いも何となく納得出来ちゃいました。 ああ、こういう幸せもありかな、って。 ウェディングドレスを着ながら抱きかかえられる凛子は、本当に幸せそうで私も嬉しくなりました。。 最後のエンディングで、自分の事を「あたし」って呼ぶのもいいですね〜。 実妹なのでもちろんエッチは出来ませんが、その辺は擬似人格であるラウンダーを使ってカバーしています。 でもな〜、私としては「凛子」がお気に入りなわけで、義妹だろうが実妹だろうが余り関係ないわけです。 むしろ義妹にしてちゃんとしたエッチシーンを入れて欲しかったなー。 とはいえ、一緒に風呂に入るシーンとかは、結構ドキドキしちゃいましたけど。 くぅ、エロゲー歴6年の私がこの程度のエロシーンでドキドキするなんて……屈辱? この辺は実妹という緊張感があるのでしょうかね、やっぱり。 その後のテレビチャットを使った擬似エッチもかなりエロイですしね。 まとめると…… 私のエロゲーランキングでかなり上位に来るであろうお気に入りキャラ。 う〜ん、最高です! スキップ中でも、凛子が出てくると止めてしまったり…… 初瀬 みまり(巫女、年上、黒髪ロング、京都弁) 姉御肌の巫女さんです。 天然っぽいのに突っ込みが厳しい、言いたいコトはズバズバ言う。そんな感じのお姉さんですね。 このシナリオだと主人公がムチャクチャ前向きです。バイタリティに溢れていて、みまり姉さんに振り向いて貰えるのも分かりますね。 みまりさんに関しては、巫女服よりも普段着の方が可愛い立ち絵です。 年の差はあるけど、きっと幸せになれる、そんなエンディングに爽やかな読後感が得られますよ。 おもらしですね?(ぼそ アイノ=ペコネン(ロリ、フィンランド人、人見知り、日本好き、アニメ好き) えーっと、あんまりロリキャラって好きじゃないんですよね、それでも多分エンディングは一番綺麗です。 フィンランドとの距離は遠いけど、それでも信じられる―――そんな二人を応援したくなります。 シナリオ中でアイネが日本に来る事があるんですけど、そのシーンもかなり好きですね。 温かな家族、友達、そして主人公……みんないいヤツらだなー、と思いました。あ、凛子がいい妹になってるのも嬉しいです。 ちょっと描写が甘く、唐突に感じられるのがネックですかね。展開が急ぎすぎてるような感じがするんですよ。 もっとじっくり作れば、更に良いシナリオになったと思うと残念ですね。 倉持 小春(幼馴染、スポーツ少女、静電気体質、ちょっとがさつ) むむむ、幼馴染でスポーツ少女ってあんまり好きじゃないんですよね。 シナリオとしては、正にバカップルです!見ていて恥ずかしくなります。 キャラとしては、絵は可愛いんですけど、あまり可愛らしさが伝わらないというか、間違いなく凛子やアイネよりも作りこみが甘いですね。 とはいえ、やっぱり最後は綺麗にハッピーエンドで締めてくれます。 ハートフルアドベンチャーの名に恥じぬ、爽やかなエンディングにかなり満足しちゃいました。 ぶっちゃけ、エンディングの小春が一番魅力的だったと思いますよ。 仲手川 夢(眼鏡、不良風、動物好き) 眼鏡っ子は嫌いです、あしからず。 ファーストインプレッションでは一番期待してませんでした、ストーリー自体も薄く、出番も一番少ないですね。 シナリオ自体はありがちながら、最後は綺麗にまとまっています。 変に不良言葉を使ってる序盤より、最後のエンディング近くの方が数段可愛いです。 ルファナ えっと「こころナビ」の根幹を司るクライマックスの筈のシナリオなのですが、イマイチ盛り上がりません。 ルファナにあまり魅力を感じなかった、というのも原因かもしれませんが、驚きも感動もありませんでしたね。 という事であまりコメントはありません。購入前では凛子についで期待していたのですが、結果はイマイチでした。 あ、そうそう、エロゲーやってて初めて音声OFFにしちゃいました。 このゲームの声優さんたちは、全体的に上手でないのですが、特にルファナ役の声はやばいですよ。 コナ サブキャラのナビ役の妖精ですね。 時代劇言葉を使い、真面目な言葉で主人公をからかいます。 なかなかいいキャラで、Web内での母親役といったところでしょうか。 暮林 鳴海 超がつくほどのナルシスト、でも多分いいヤツ。 こんなやつが実際にいたら友達にはなりたくないですが、エロゲーの男友達の定義としていいヤツです。 要所要所で美味しいところを持っていくおいしいキャラ、こういうのもたまには良いですね。 |
<グラフィック> 原画は亜方逸樹さん。はっきりと上手といえる素晴らしい原画です。絵買いしてるんですからこの辺に文句はありません。 特に素晴らしいのが立ち絵。枚数はそれほどではないのですが、やはり立ち絵が可愛いとキャラの魅力も引き立ちます。 全体に素晴らしい立ち絵なのですが、特に「凛子」は素晴らしい。 クールに見えて、実は表情豊かなポイントを掴んでますね。 逆に一枚絵は少し寂しいかな、と思います。質自体は良いのですが、枚数が決定的に少ない。 現実のキャラと、ラウンダーで10人になるのですから、もう少し大目の枚数が欲しかったです。 各所で言われている背景のひどさについては、私は特に気になりませんでした。 確かに手抜きのように見えますが、これはこれでデフォルメっぽくて良いかも。 まあ、マイナスポイントにはなりませんね。 全体的にはかなり良好、という事で。確実にプラスポイントを与えられます。 |
<システム> かなり古臭いシステムですね。マイナスポイントが一杯ですよ? まずは既読スキップが遅い事。これは致命的です。 共通ルートがとても多いこのゲームにおいて、既読スキップは命とも言える筈でしょう? ついでCtrlキーでスキップができない事。つまり未読スキップが出来ないのです。 一度読んだようなテキストでもルートが違うと既読とは判断されません。そんな時にスキップできないととっても苦痛なのです。 私は遅れてプレイしたので、パッチのおかげで問題なかったのですが、話を聞くとかなり重大なバグがあったとか。 ついでにアルファプロテクトの誤爆も、発売当初はかなり叩かれていたみたいです。 プロテクトをかけるな、とは言いませんから、せめてユーザーに負担をかけるような事はやめて欲しいですね。 |
<サウンド> 素晴らしい、正にそのひと言。 このゲームで一番の売りはグラフィックを含めたキャラクター、二番はきっとサウンドでしょう。 まずはオープニングムービーがかなりの好印象でした。 っていうかこの曲いいなぁ〜。(デモはこちらからDLできます、こころナビデモダウンロードページへ) というわけで早速デモをダウンロードしてきちゃいました、もちろん高画質バージョン。これはゲームをアンインストした後でも保存しておきますよ。 ゲーム内での音楽も秀逸。記憶に残るほどの名曲というわけではないのですが、BGMとしてはこれ以上のものはないのでは? 近未来を表現したモノと、ピアノを中心にしたモノが中心ですね。これはサントラが欲しくなります。売ってるのかなぁ? サウンドに関しては言う事ありません!!これを超えるゲームは名作と呼ばれるゲームだけでしょうね。 逆に悲しくなるのが音声です。 いわゆるパートボイスですが、ゲーム中に殆どボイスを聞く事はないでしょう(最初と最後だけ) しかもこの演技がかなり下手。これって予算が無くて素人さんを使ってるんじゃないでしょうか(ごめんなさい) その辺はメーカーさんも分かってるようで、なんと!初期状態では音声OFFです。 そこまでするくらいなら、いっそ音声なしの方が良かったのでは?録音しちゃったから無理して使ったのでしょうか? 音声でマイナス1ポイント。 それでもサウンド全体で見ればプラスです。それほどサウンドは良かった、という事ですね。 最高のキャスティングで、一流の声優さんが声を当てていたら、素晴らしい萌えゲーになったはずです、惜しいっ! |
<総評> いわゆる一つの萌えゲーですね。しかし全体としてはかなり満足できるゲームでした。 ほのぼの+萌えに特化しているのがいいですね。下手に感動要素を入れなくて正解です。 鬱な展開が全く無いところが一番のプラスポイント。 陵辱なんて微塵も無い、その明るさに乾杯です。
全体としてみれば決して褒められる出来じゃないかもしれません。それでもハッピーエンドを好む人ならきっと満足できると思います。 ハートフルアドベンチャーの名に恥じぬ、爽やかで優しいエンディングがいっぱいでした。 全てのエンドが好みでしたが、やはり一番良かったのは「凛子」のエンディング。 なにせ凛子のシナリオだけ3回やり直してますからねー。 インストールに1.3GBも使うので、クリアしたら即座にアンインストールしよう、などと失礼な事を考えて済みませんでした。 しばらくHDに置いておきたいレベルの作品ですね。 とても満足、買ってよかった。 む、前作『たいせつなうた 〜恋する夢歌姫〜』も各所で高評価ですね。 中古で安かったら買ってみようかなー。 むむむ、でも陵辱シーンがあるからやっぱり止めておきましょうかね〜。 こんな幸せストーリーに陵辱シーンが入ったら、通常の3倍のダメージ受けちゃいますから。 |