点数を見てビックリしたでしょー?おいおいこのソフトに90点かよ、この管理人大丈夫なの? 「大丈夫なんですっ!」 軽快なテキストと魅力的なお嬢さま……もっと評価されてもいいはずだ、そんなゲームです。 |
<秋葉(月姫)で目覚めたお嬢さま属性、お嬢さましか出てこないなんて素敵かも?> というわけで少し古いゲームなのですが、お気に入りなのでご紹介しちゃいましょう。 買った理由は『お嬢さま』、立ち絵が魅力的なのも後押ししました。 明るくキャッチュ、手軽でテンポ最高―――そんなお気に入りソフトです。 ぎゃくたま(AA) ※このレビューは「マリア様がみてる」と出会う前に書いたものです。 |
<シナリオ> シナリオ担当は古月拓海さん。 軽快なテキストが魅力ですね、チェックチェック。 「一ヶ月以内に借金が返せない場合は、この家の権利書で払っていただきます」 ある日いきなり告げられた借金の事実に、主人公はある遠大な計画を思いつきます。 お金持ちのお嬢さまとラブラブになって借金を何とかして貰おう……そう、いわゆる「ぎゃくたま」ですね。 貧乏ながらも頭脳明晰な主人公は、お嬢さまたちを篭絡する為に全てを賭けるのでした…… うわっ、なんだか胡散臭そうなシナリオっ。それが最初の印象でしたね。 しかし、そんな印象はすぐに吹き飛びました。 とにかくこのゲームはテキストのテンポがいいです。 それぞれのお嬢さまとの噛みあってそうで噛みあってない会話はとっても魅力的です。 このシナリオ書いている人はセンスあるなぁー、そう感じましたね。 実はこのゲーム、、頭の切れる主人公もかなり魅力的です。 悪者になり切れないところなんかは、お嬢さまを騙すという罪悪感を薄れさせてくれます。 何となく憎めない親父と共に、このゲームの明るい雰囲気を作り上げていますね。 ゲームは初回プレイで3時間ほど。各キャラクターごとに「ぎゃくたまエンド」「ラブラブエンド」「ぎゃくたまミスエンド」があります。 2回目以降はスキップを使って1〜2時間程度、もう少し長くてもいいかな、と思うのは気に入ったゆえの贅沢でしょう。 欠点としてはゲーム中の大半を占める『3択会話イベント』が同じ会話を繰り返す事ですね。 せっかく魅力的なキャラなのですから、もっとたくさんの会話を用意して楽しませてくれてもよかったのに。 あ、感動とか泣きとかそういう要素は一切ありませんよ。 このゲームをあえてジャンルわけするとなると「萌え」ゲーになるんじゃないでしょうか。 お嬢さま属性持ちにはタマラナイ、そんな魅力的なお嬢さまとの萌えトークがこのゲームの肝ですね。 |
<お気に入りキャラ> ●キャラクターはこちらで紹介されています(別窓、ぎゃくたまキャラ紹介ページへ) 長嶺流風≧水瀬菜月>>>>>篠生藍>八重垣かえで>柚原美桜(未プレイ) ・長嶺流風(姫、時代言葉、世界制覇、超金持ち、世間知らず、頭脳明晰、運動神経抜群) お気に入りNO1。 ひと言で表すなら正に「姫」。強気強気に突き進む、そんな彼女にメロメロですよ? 「真樹か、いい名前だな。私から尋ねた名は一生忘れる事はない。誇りに思うがよい」 とか平気で言っちゃうプライドに乾杯〜。誇り高いくせに、世間知らず。 鼻の頭にクレープのクリームをつけるのは止めなさいっ!かわいいから。 見果てぬ夢は世界制覇!? 大胆不敵なその目標に、努力を惜しまぬその姿。 はっきり言って、魅力的です。凛々しいです。かわいいです(ぉ 「一番怖いのは失敗する事ではない。いい加減にやって成功してしまう事だ。 それを覚えてしまう事が怖い、私は弱い人間だからな」 名言集かよっ!?高校生でこのセリフ、アンタ一体何者なのよぅ。 やはり姫はこのくらい凛々しくなくっちゃ。ガンパレの芝村舞が好きならきっと気に入るはずですよ。 ・水瀬菜月(わがまま、幼馴染、グラマー、素直じゃない) お気に入りキャラNO2、とはいえ流風との差はほとんどなし、正に双璧。 あっちが『姫』ならこっちは『わがまま』。 ホーホッホホ、がよく似合う、正統派のお嬢さまです。 口は悪いし、手も出すし。主人公を馬鹿にしまくり、わがまましまくり。 しかし、それこそ「素直じゃない」お嬢さまなのっ! テンポの良い会話シーンは、このゲームナンバー1。ズバリ言えば、日常会話が楽しいの。 ツーといえばカーと返す。お前ら息合いすぎだろーっ!? (久しぶりの再開を評して) 「私のほうはともかく、アンタは感動の再会で流した涙で溺死しなさいよね」 こんな辛らつセリフがズバズバ来ます。 しかし、不思議と嫌じゃないのは奈月の好意が見え隠れしているから。 『素直じゃない』属性サイコーーーーッ! ドタバタトゥルーエンドもいい感じ〜。声優さん、上手です。 ・篠生藍(天然、不思議、お下げ、スロー) 最初は暗そうな娘だなー、とマイナス印象だったのですが、徐々に盛り上がっていくシナリオは中々でした。 彼女の天然ッぷりはかなりのもので、主人公と会話のかみ合わないキャラNO1の称号は間違いなく彼女のものです。 スローテンポな会話も慣れると味があるというものです。 「このお弁当を受け取らなかったら、このお弁当の命はないぞ」 どこか違う惑星から来たとしか思えないボケっぷり。しかし、徐々にこれが可愛くなってくるから不思議ですね。 ・八重垣かえで(メガネ、ボーイッシュ、頭脳明晰、飄々) 他のキャラと違う雰囲気を持つボーイッシュ娘ですね。 初めに言っておくと、私はメガネが嫌いです。ついでに言うとボーイッシュもあまり好きではありません。 立ち絵がイマイチなのも含めて、初めからマイナス印象を持っていた、とご報告しておきます。 かえでのシナリオは他のシナリオとは少しだけ方向性の違っています。 しかし、私はOPの段階でなんとな〜く読めてしまったので、その後の展開がイマイチ盛り上がりませんでした。 キャラとしては、主人公と気の合う仲間、というところでしょうか?残念ながら、私の趣向には合わなかったようですね。 柚原美桜 (ごめん、未プレイだよっ) |
<グラフィック> 原画家はサクライユウイチさん。 原画自体は悪くない、むしろ好みの部類だと思います。が、 なんですか、この一枚絵はっ! はっきり言って下手っぴです、手抜きというかなんと言うか、ああ、つまりこれは時間がなかったって感じでしょうか。 中には可愛らしい絵もあるのですが、ひどいヤツはホントにひどい。はっきり言って萎えます。 このゲームの一番のマイナスポイントは一枚絵のひどさ、で決定ですね。 逆に立ち絵は悪くないと思います。 もう少しパターンが多いと嬉しいですけど、それでも一枚絵に比べれば格段に良いですね。 立ち絵と一枚絵のどちらに力を入れて欲しい?と聞かれたら私は迷わず「立ち絵!」と応えるタイプですので、あしからず…… その他、タイトルや移動画面、システム画面などの全般のグラフィックは明るくキャッチュに整えられています。 そのおかげでゲーム全体が明るく感じられるのはプラスポイント、こういう雰囲気作りは大切ですね。 まとめると。
このゲームのグラフィックを全体として考えると、明るい雰囲気でまとまっていると思っているんですよ。 |
<システム> システムにはマイナスポイントが一杯ですよ〜。 まずは最大のマイナスポイント。 ●フルスクリーン固定、Windowでプレイできません。 私はゲームは殆どフルスクリーンでプレイするので気にはなりませんでしたが、Windowでプレイする人にとっては致命的ですね、ご注意を。 ●セーブ・ロード画面から右クリックで戻れない 毎回左上の「リターン」ボタンを押さないといけません。 これに限らず、このゲームは全体のユーザビリティが不親切です。もっとプレイする人のこと、考えようよ…… その他、バックログが少ない、ディスクレスプレイが出来ないなども不満に思ったことを挙げておきます。 バグが無いところは好印象。とはいえ繰り返しプレイしづらいシステムは辛いところでした。 毎回移動場所を選択するのは、既読スキップ中は嫌なものですよねー。 |
<サウンド> 音楽は可もなく不可もなく…… BGM自体には特に魅力はありませんが、聞いていて違和感のない出来でした。 明るくほのぼのとした曲が多いので、温かなゲームデザインとマッチしていると思います。 あ、エンディングのボーカル曲はなかなか聞かせてくれましたよ、ちょっと電波系ですけどね。 及第点のBGMとは逆に、音声は素晴らしいっ! やっぱり声優さんが上手だと、キャラクターは生き生きとしてきますね。 と、言っても私は声優さんのことは全然分からないんですけどね。 それでもこのゲームの声優さんが実力派だということは分かりました、少なくともスキップはしませんでしたよ。 特に流風の声はいいですね、ピッタリだと思いますよ〜。 ふむふむ、チェックしちゃいましょう。 |
<総評>90点 ワンプレイは短め、気軽に初めてサクッとエンディング。 軽快なテキストはかなり笑えます。陰の主役は主人公+親父。 流風と菜月の魅力も捨てがたい……ガンパレードマーチの芝村舞が好きな人も集合♪ お嬢さまが好きな人は要チェックやっ!! (注:このレビューは「マリア様がみてる」を読む前に書いたものです) |