ファイナルファンタジー I・II アドバンス 【スクウェア・エニックス】



データ
アマゾンリンク ●GBA/機種
●2004年7月29日/発売日
●6,090円(税込み)/価格
●公式サイト
 FINAL FANTASY I・II ADVANCE
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ファイナルファンタジー I・II アドバンス


スクウェア・エニックス \5,176(税込み)
レビュー

<ファイナルファンタジーシリーズついて>
ドラゴンクエストとファイナルファンタジー……日本を代表する2大RPGである。
その中でも、ファイナルファンタジーは
美しいグラフィック物語性の高いストーリーを意識して作られてきた。これは原点である「1」から変わらない、ファイファンの特徴でもある。
1〜3はファミコン、4〜6はスーパーファミコン、7〜9はプレイステーション、10〜はプレイステーション2、と常に最先端のハードを追い求めているのは、そうした特徴に必要だったから、とも言える。

筆者の記憶によると、「1」は売上的にはスマッシュヒット止まりだったが、「2」の発売直前に「ファイナルファンタジー」の名が一気に知れ渡り、大ヒットシリーズへの道を歩み始めた、と記憶している。

筆者のプレイ履歴は、1〜7までは欠かさず購入して、最後までクリアしている。8、9は未プレイ。10はクリア済み、11以降はプレイしていない。
一番好きなのは「3」。その次が「5」。10も中々面白かったし、4や6も人に聞くと人気が高いようだ。

<GBA版の特徴>
えーっと、GBA版は完全なリメイク作品です。FC版のベタ移植に近かったPS版やWSC版とはその時点で大きく違います。
私が購入に傾いた理由も、「ファミコンでプレイしたファイファンをSFC並みのGBAでプレイしたら面白くなるだろうなー」、と期待したからです。

●システムの変更
 →GBAに合わせて『どこでもセーブ』が可能になりました。
 →ひらがなだけだったFC版に比べ、漢字を使うことで文章が読みやすくなりました。
 →簡単になった

●追加要素
 →「1」にはソウルオブカオス、「2」にはソウルオブリバース。二つのエクストラダンジョンが追加された。

もちろんグラフィックは大幅刷新されていますし、サウンドだってパワーアップしています。が、ファイファンらしさは失っていないので、古き良き懐かしのファイナルファンタジーを味わう事が出来ました。

<ファイナルファンタジー1 感想>

クリアーまで11時間、外界に入った辺りから記憶が曖昧になったので攻略サイトのお世話になりました。
★私がファイファン1をプレイするのは17年ぶりです。途中、PS版やWSC版には手を出していません。

●まず、サウンドの懐かしさで涙が出ました……
当時からファイファンのサウンドの良さは有名でしたが、さすがに17年ぶりは凄い威力です。
クリスタルのメロディーは今聞いても素晴らしいっ! 思わず押入れで眠っていた古いサントラを引っ張り出して聴いちゃいました(o^_^o)えへっ

●さて、私のパーティーは当時と同じく「戦士・シーフ・白魔道士・黒魔道士」のオーソドックスパーティー。
後から攻略サイトで見たところ、シーフは弱いので、代わりに赤魔道士かモンクを入れるのが世間ではオーソドックスらしいです。
ってことは、私と私の友達だけが間違ってたって事? イマイチ使いづらいシーフが強いと思って? くっそー、ローカル差別かよっヽ(`□´)ノ
当時はネットどころかファミコン雑誌すらなかった(有っても買ってなかった)から仕方ないといえば仕方ないんですが……
シーフ、弱い……忍者にクラスチェンジすればソコソコ強いんですけどねー。

●シナリオとしては、オーソドックスなお使いRPGです。
「これが欲しけりゃあそこに行って○○を貰って来い」、そんなイベントを次々にこなしていけばシナリオはどんどん進みます。
船が手に入って、外界に出た辺りから自由度が上がって迷いますが、世界地図があるので大丈夫。総プレイ10時間程度でサクサククリアできると思います。

余談ですが、ファイファンといえば映画的なストーリーで主人公達が勝手に喋り始めることが有名ですが、「1」の主人公達は口を開く事はありません。(主人公達が独自に動き出す映画的な(3人称的な)ファイファンは「2」から始まります)
グラフィックやサウンドに優れたオーソドックスなRPG、それがファイナルファンタジー1なのです。

●グラフィックはかなり進化しています。
特に戦闘シーンは通常のGBAソフトと同等以上に派手に仕上がっているので、あまり古臭さは感じないでしょう。
しかもかすかにファミコン臭が残っているのもポイントが高いですね、シャシャと剣を振る姿が可愛いです。シャシャ♪

●システムとしては普通……かなぁ。
メッセージの漢字使用や、どこでもセーブなどは、確かにファミコン版よりも進化しているけど、それは現在のGBAソフトなら当たり前。むしろ無かったら大幅な減点です。
「ここはゆめのみやこコーネリアよ」 なんて話しかけられても不気味なだけです。やめてください。
ただ、いろんな基礎を教えてくれる爺さん達がいたのは親切でしたね、さすがに忘れていた事が多かったので(^−^;

●結局ゆっくりプレイしたにもかかわらず12時間足らずでクリアー。
クリアした時は( ´_ゝ`)フーン って感じで、感動などは特になし。ただクリアまで一気にプレイさせる魅力はあったと思います。

●クリア後、強敵ぞろいの「ソウルオブカオス」にチャレンジすることが出来ますが、私の気持ちは既に「2」に移っていたので無視して終了。「2」のプレイを開始しました(ごめん)

<ファイナルファンタジー2 感想>
クリアーまで22時間、ヘタレプレイヤーなのでスタートから攻略サイトのお世話になってます。
★こちらも「1」同様、ファミコン版以来のプレイです。PS版、WSC版には手を出していません。

●絶対勝てない戦闘シーンから始まる「2」のオープニング、、、当時はかなり衝撃的だったんですけど、今見ると結構冷めますね
その後、このシーンを真似て絶対勝てない戦闘シーンを使うゲームが急増したからでしょうか? 慣れちゃったんでしょうね、ガックシ。

●本編に入ると、キャラクター達はお互いを名前で呼び合い、顔グラフィックを持ち、そして演技をします。
「1」ではあれほど無機質だったストーリーがよりドラマチックに進化している、そう、これがファイファン2の魅力の一つです。
今も脈々と受け継がれるファイナルファンタジーのストーリーの原点がここにあります

●そしてもう一つの魅力は独自の成長システムです。
武器は使っただけ、魔法は唱えただけ、それぞれに経験値が入ります。ロングソードをブンブン振れば「剣」の経験値が上がる、のように。
ちょっと面倒なのが難点ですが、これでパーティーを自分の思い通りに育てる事ができるので、私のような育てマニアにはピッタリですね。

フリオニールは剣と魔法を半々で、マリアは弓と魔法を半々、ガイは斧と槍の攻撃オンリー、などと自分で育成プランを考えるのが楽しいのです。ちなみにパーティーアタックは使いませんでした。
例えば魔法がレベルアップと共にグラフィックも派手になっていくのも楽しいですね。フレアーとかレベル上げるととてもカッコいいです。終盤は魔法がイマイチ活躍しなくなるのが悲しいところですが。

●クリアまで22時間、一気にクリア、とまではいきませんでしたが、毎日少しずつ進めてクリアまで辿り着きました。
社会人ゲーマーとして、「つまらない」と思ったら即座に投げ出す私がクリア出来たのだからそれだけで合格点です、万歳。

●序盤は懐かしさから、中盤以降はほとんど内容を忘れていたので純粋に楽しむことが出来ました。
つーかミンウが死ぬなんてすっかり忘れてたよぅ、味方キャラクターがバタバタ死んでいくのは辛いですね。(仲間になったキャラで生き残るのはレイラくらい……殺すために仲間にするのは如何なものでしょ?)
安易にキャラを殺すのはファイナルファンタジーシリーズの欠点ですが、その伝統はこの「2」から始まったようです。

<総評>
80点
「1」で75点、「2」で85点、足さずに平均して80点です。
さすがに懐かしさで加点してあります、当時のファイナルファンタジーを知らない人は10点マイナスして考えてくださいね。

ただ、「ファイファンはPSから」という人が、古き良きRPGを知るにはこれ以上ないくらい本作はお買い得です。
システムの「1」、ストーリーの「2」、発売から17年以上経っても現役で通用するファイナルファンタジーって凄いっ!


ファイナルファンタジーシリーズNO1作品で唯一リメイクされていない……
「ファイファンIII」はまだですかぁーーーーーーっ!


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